東京ピースウォールinお台場(11/18日〜20日)
開催報告2

とりわけ、遠方の滋賀県より来場された國松善次知事は、ピースウォールを最も高く評価され、その感激の深さから琵琶湖での移設を望まれました。
 展示した大判プリントは、厳重な防水加工を施していたものの、2日間続いた土砂降りで若干の染みが出来ました。大事には至りませんでしたが、更なる改良が必要
になります。
 若年世代の芸術離れが進む中、通常、美術館やギャラリー、展覧会へ足を運ばなければ観られない芸術を気軽に屋外で鑑賞できる点も踏まえ、繁華街から都心の殺風景な場所、自然の中でも対応出来る展示システムとして、今後も注目されていく筈です。
 ボージョレのラベル展は、過去、ヴィンテージアートクラブが行っていたもので、東京国際フォーラム、パリのシャルル・ドゴール空港などで開催され、国内外で大きな反響がありました。ワインは産地、畑によって格、等級も異なり、同じボージョレでも様々な蔵元、等級が存在していますが、今回はヴィーラージュ・ヌーヴォーという上級なもので、ラベルに起用された作品も、ラベルを楽しみながらワインを味わう贅沢に適合した極上芸術と云える逸品となりました。
 また、会場では、ユニヴェール・デザール日本版の販促キャンペーンの一環として制作した無料サンプル縮刷版を配布し、来場者の興味を惹きつけました。
残念ながら、初日の午後から大雨に見舞われ、来場者は途絶えてしまいましたが、3日目の土曜日は晴天に恵まれ、通常のお台場の活気を取り戻しました。ピーク時には、ボージョレ・ヌーヴォーの試飲会に殺到した来場者で、隣接したビーナスフォート入口まで長蛇の列ができました。ワイン試飲のコップとユニヴェール・デザール縮刷サンプル版を手に、カップルや親子連れで会場内が埋め尽くされ、あっという間に5,000部の縮刷サンプル版、ボージョレが捌けてしまいました。これが室内であれば大きな混乱になるところでした。また、お台場を訪れた外国人観光客も、ワインを片手に滅多に見る事の出来ない書道作品などに関心を示し、記念撮影する場面もございました。
 今回は大判プリントの複製作品展示、平和のメッセージ展示、ボージョレ・ヌーヴォーのアートラベル展示、ユニヴェール・デザール日本版の販促キャンペーンといった複合的なイベントになりましたが、主役である作品もワインも販売していないため、一体何のためのイベントなのか、一般の方に分かりづらかった印象があります。

 会場の中心に設置されたワインについて、「どこで購入できるのか?」「試飲用のワインと銘柄は違うのか?」「欲しい場合はどこに注文すればいいのか?」など質問が殺到し、今回特別な展示でここでしか見られない旨伝えると、残念そうに何度も展示台の周囲を往復するという光景も見られました。
 このような経験から導き出した答えを次回の展覧会やイベントに反映して行きたいと考えております。

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